今回はスタートダッシュについてです。
小学生の50m走は立った姿勢のスタンディングスタートが普通ですが、
グラウンドは砂で滑りやすく、正しいスタート姿勢が出来ているのとそうでないのではかなりの差がでます。
まずは動画でスタンディングスタートの動きを確認してみましょう。
ⅰ.利き足を決める
スタート姿勢では利き足での蹴りが重要です。自分の利き足がどちらかは理解するところから始めます。
まずその場で気を付けの姿勢で立って、その状態から走り始めます。
すると咄嗟にどちらかの足を後ろに引くと思います。
後ろに引いた足が利き足となりますので、スタート姿勢でも利き足を後ろに引くようにします。
ⅱ.スタンティングスタートは立ち幅跳びの姿勢を応用
スタンティングスタートは立ち幅跳びの姿勢を応用します。まずは立ち幅跳びの動きを見てみましょう。
この時の2枚目の画像。その姿勢から利き足だけをスッと後ろに引きます。
そして利き足と同じ方の腕を前に出します。
すると下のような姿勢になります。
これがスタンディングスタートの正しい姿勢です!
姿勢は出来るだけ低く、後ろに引いた足で地面を蹴って進みます。
ⅲ.加速での前傾姿勢
すたーとのはどれだけ深い前傾姿勢を取れるかが勝負です。
一歩目。
ここでもやはり姿勢は低く、頭の重さを利用するように加速していきます。小学生でも最初の10mくらいは下を向いたまま走った方がスムーズに加速できます。
蹴った足が伸びた時、足の先から頭まで一本の線で繋げるようにします。
腰が折れてお辞儀のような姿勢になると、蹴った力が全身に伝わりません。
姿勢は低く低くと意識するあまり、上半身だけを低くさせた前屈姿勢にならないよう注意します。
前屈と前傾の違いを明確にしておきましょう。
ⅳ.【応用編】腰の高さと地面を蹴る角度
スタート姿勢から一歩目までの腰の高さを一定の高さに保ちます。一歩目で腰が上がると、その勢いで身体が上に浮いてしまいスピードに乗れなくなってしまいます。
腰を上げないためのコツとして、一歩目二歩目を地面を水平角度に蹴るイメージで通過位置を地面スレスレにします。
スタートは身体を浮かさず、どれだけ低い姿勢で出られるかが勝負ですので、地面の蹴る角度を水平に近づけていくようにチャレンジしてみてください!
まとめ
利き足は後ろに引いて地面を蹴る用意を。反対の足は軽く曲げて、姿勢を低くする。利き足で地面を蹴り、身体を前に倒して加速していく。
一歩目でつま先から頭まで一本の線で結べないという方は、体幹を鍛えてもらうと出来るようになると思います。
小学生であっても自分の体重を使った筋トレであれば取り入れてもらった方が良いです。
この筋トレをすることで、走りにここに活きてくると目的を持った筋トレをすることが重要です。
ここまで速く走るためのフォームを4つ紹介しましたが、実は短距離走のテクニックとしてはほんの一部であり、基本の動きです。
ただし小学生でここまでの基本を抑えている走りはなかなか見ないので、まずはクラスの中で頭一つ抜けた走りを身に付けてください!
当クラブ”アルファプラス”では、これら走りの基本は確実にマスターさせ、さらに上の走りを子供達自らに研究させています。
例えば着地時に両膝を横一直線に揃うよう、空中での足の入れ替えを速くするなど。
短距離走は一定のレベルから教科書通りではなく、個性を磨くことが大切になってきます。
個性を磨くには、言われたことを実践するだけでなく、自ら考え自ら実践するスキルが必要です。
これは陸上競技だけでなく、全てのスポーツに共通して言えることです。
アルファプラスは、子供達が考えるキッカケをトレーナーから与え、答えを出すのはあくまで子供達という想いを持って指導をしています。
走りの奥深さを少しでも多くの子供達に知ってもらえればと思います!
⇒アルファプラストップページ
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