7月17日レポート

400m×1
50m基本ドリル3種
50m×1(フォーム確認)
50m×3(タイム計測)
100m×2(タイム計測)
30m×5
リレー

個別アドバイス

【ちさき】
腕振りの際に肩が上がってしまう癖が軽減し、きちんと肩を低い位置で保つことで地面に対して上半身を使って圧力をかけていく事ができている。これにより、強みであるストライドの広さをさらに生かした走りにできてきている。伸び代としては”ピッチ”の向上。以前から見られていた足が後ろに流れる癖は残存しているため、これにより足の回転数が下がってしまっている。地面をキックした後、いかにしてすぐに腿を前に出せるかを考えて走ってみてほしい。

【りゅういち】
基礎フォームは継続して意識できており、実際に走りの中でも少しずつ使うことができている。伸び代としては、以前から課題であった顎が前に出てしまう癖。足をキックした際に、上半身も力み、顎が前に出てしまう。下半身は力を入れた際に、上半身はリラックスすると言うイメージを持てると◎。まずはその場でのジャンプをする際に顎を引いたまま行えるように練習していきたい。

【すみれ】
走り出しの前傾姿勢から、徐々に体を起こした姿勢へと変化させることがスムーズに行えている。また以前は見られた、顎が前に出てしまい姿勢が崩れてしまう癖も軽減している。トップスピードで体を起こした姿勢に移行する際に、きちんと前方に視点を固定できていることが姿勢が安定している要因。得意の前傾姿勢から、どのようなタイミングで、どのような姿勢に変化させていくと地面を蹴りやすいかを今後も試行錯誤していってほしい。

【はるま】
基礎的なフォームは完璧に体に染み込んでおり、加えて前傾姿勢の変化もうまくコントロールできている。今後の伸び代としては、ピッチの変化。スタートでは大きなストライドで走り、徐々にピッチを上げていく変化を組み込めるとさらにトップスピードを高めることができる。走りの形は非常に良いため、どこで全力の出力を出すかなどピッチを高めるタイミングを試行錯誤していって欲しい。

【りさ】
引き続きりょうたに対して指導を行うなどの行動が多く見られた。そのおかげか自身の走りに対しても目的を言語化する場面が増えるなど、教える中でフォームへの理解が深まるといった良い相互作用が見られる。
走りてしては基礎フォームの形はできているが、うまく地面に対して力を加えられていない様子。腿上げのような力が上に抜けてしまうフォームのため、腕や体幹を使って地面を圧力をかける感覚を身につけていきたい。

【なな】
今回のメニューはななが最も苦手とするスタートの練習が多い内容であったが、きちんと目的意識を持ってトレーニングを行えていた。特にスタートから30mは上手く推進力を生み出すことができていない様子。腕振りが力みすぎてしまい、肩が上がることで前後に振る可動域が狭まっていることが要因。肩の位置を低く保ち、大きく前後方向に振る意識を持てると、今よりも少ない力でスピードを生み出せる。

【せいごう】
ふくらはぎ(下腿三頭筋)に痛みがあるため、強度を落としてトレーニングに参加してもらった。走ることへの情熱が誰よりも高いせいごうにとって全力で走れないことは何よりも苦痛ではあると思うが、きちんと自制心を持って限られた出力の中で最大限の練習を行っていた。中学になり筋力が最も成長する時期であるからこそ、骨や筋肉には最も大きな負担がかかってくる。高いレベルで長く競技生活を続けるためにも、怪我をした際にはきちんと休むことの重要さもきちんと理解していってほしい。

【りんたろう】
集中してトレーニングに臨めていた。かずまや、はるまと走る際に。特に考えて質の高いトレーニングを行うことができていた。自分に対して集中して考えを深めていく作業は苦手ではあるが、負けず嫌いさからライバルに勝つために考えると言った意識になると高いパフォーマンスを見せるのがりんたろうの強み。常に自分よりも少し前にいる子と常に競ってもらい、その中でどうやったら自分はより成長できるのかを思考して行ってもらいたい。走りの伸び代としては、姿勢の変化。常に前傾姿勢をとっているため、スタートでは前傾姿勢➡️トップスピードでは体を起こす、などと姿勢に変化をつけれると◎。

【まさき】
30mダッシュでは前傾角度を意識して試行錯誤出来ていた。初めは下を向くように頭部から前傾を作ると、重心で前に進む感覚が掴みやすいので、今後の練習でも継続してみて欲しい。ただいつまでも前傾していると足が後方に流れるので、10m〜20m程度で上体を起こしてあげられると足を前に持っていきやすくなる。スタートに限らずトップスピード時も重心の傾きを試行錯誤して自分に合ったポジションを見つけて欲しい。

【ひろ】
最初から着地を意識して走れており、50mでは7秒6台と好記録をマーク。踵から着く理由(足先で遠くに着こうとする動作)をヒロに伝え、30mスタート練習の時に繰り返し足の軌道を意識して行った。完全につま先着地にすることは出来なかったが、足裏フラットあたりにまでは改善。腿上げドリルの他にバウンディングという動きでも改善は可能なので、地道な反復練習で体に覚えさせていく必要がある。

【かずま】
100mで15秒台をマーク。最近は上体がやや前傾気味になり、それでも足が後方に流れることはなく足を前に持って来れている。順調に腸腰筋や体幹部の筋肉が発達してきている。ただスタート/加速にはまだ伸び代を残している。上体を倒しながら歩幅を広げるには、股関節を伸ばして(伸展)地面を蹴る動きが重要となる。この股関節の使い方と臀部、腿裏の筋肉がカギとなるので、またトレーニングを提示していきたい。

【てつし】
久々の参加で50mが7秒2台と好記録。着地位置が重心近くに寄ったことで、重心が高くなり自然と歩幅を大きく取れている。ただしスタートから加速区間ではまだこの動きに伸び代があり、着地位置が前方寄りにズレており、着地時にブレーキがかかると同時にハムストリングに負担がかかっている。スタートから少し足を前方寄りで回転させる意識を持つか、股関節から足を動かす意識を持つか、改善させられると鋭いスタートが可能になるとともに体力効率も良くなるので後半も伸びるようになってくる。

【ゆうき】
50mでは8秒台を達成。以前のように負けを恐れるような素振りはなく、自分のタイム更新に夢中になって取り組めている。100mでも1本目で19秒0と自己ベストを更新。「次は絶対18秒を出す!」と意気込んで2本目に取り組めていた。結果19秒台ではあったが、疲労や暑さに負けず最後まで全力疾走で走れており、スポーツを楽しむという点ではパーフェクトであった。次回以降も自分なりに目的を持って取り組んでいって欲しい。

【ゆう】
初のスパイクであったがタイムは7秒3台といつも同等であった。スパイクはつま先から着いて前足部に体重が乗ることでプレートの反発を活かして走ることができるので、いつもよりも足を前方向で回転させる意識を持って走れると実際にタイムへと繋がってくる。ウォーミングアップの腿上げドリルでも履いて、跳ねる感じを体感してみると走りにも活かせるかもしれない。6秒台を目指して引き続き試行錯誤をしていってほしい。

【ゆうご】
50mや100mではやや力み気味ではあったが、好タイムを出せていた。「力感を抜く」「リラックスする」というアドバイスを活かすのは難しく、そのまま出力を落としてスピードが落ちてしまうケースが多い。力みにくい体の状態を作っておくことが重要で、ユウゴの場合、肩周りとお尻が力みやすい。その部分のみの力みを意識して抜いてみたり、周囲のストレッチをしてからスタート地点に立つことでタイム短縮が狙えるかもしれない。

【りょうた】
今回もリサに連れられて50m/100mともに全力で取り組めていた。つま先からの着地もまだ覚えており、勝負にガムシャラになり過ぎず、冷静に考えられる部分も残している。真面目で頑張りすぎてしまう一面もあるので、今後練習強度が上がってきた時に無理しすぎて、練習の質が下がったりダウンしてしまわないよう注意して見ていきたい。リレーではチームを勝利に導くため、話し合いからバトンパス練習まで積極的に参加できており、僅差で2位という結果だった。

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