今回はブレーキを最小限に抑える着地です。
足の着地
小学生にとって、一番タイムに直結しやすいのが着地方法です。「速く走れるようになった」と実際に体感出来ると思います!
ⅰ.踵から着地していませんか
短距離走は母指球着地が基本です。母指球とは指の付け根部分です。母指球から着地し、母指球で離地していく。この着地が一般的であり、最もブレーキの少ない着地です。
踵から着地をすると、踵→足裏全体→つま先と接地の過程が長くなるため地面との摩擦が大きくなります。
また踵着地は体の構造上、重心より前に足を付きやすくなり、これもブレーキの要因となります。
ⅱ.前滑りするような着地になっていませんか
母指球着地に切り替えたばかりでは特にですが、着地後、前に滑るような着地になっていることがあります。見た目にブレーキになっているとわかりやすいですが、実際ブレーキとなっています。
着地するときは真上から足を下ろします。イメージはバナナの皮を踏んでも滑らない着地です。
もしくは着地時に半歩戻すような意識もアリです。
走っている時は身体が前に進んでいるので、足を引き戻すくらいの感覚で真上からの着地になったりします。
下記動画の動きも試してみてください。
膝を伸ばして足を前に放り投げるような動きです。
この動きは、足を重心近くまで引き戻す着地となりますので、この着地の感覚を身体に覚えさせて走りに繋げていきます。
以上のような着地の感覚を持ちながら練習をすることで、ブレーキとなる前滑りの着地が改善されてきます!
まとめ
着地も動画で確認するのが効果的ですが、音を聞くのも重要です。バン!バン!と大きな音がする場合は、踵から着いてつま先が地面に叩きつけられている可能性があるので、踵着地の疑い有り。
ザッ!ザッ!と滑るような音がする場合は、前滑りしている疑い有り。
タン!タン!と短い音が聞こえればブレーキの少ない良い着地が出来ていると思います。
暫くやっていると母指球に着地の衝撃がくる感覚がわかってきますので、感覚だけで修正出来たりします。
まずはその感覚を子供たちに学んでもらえるよう、着地の基本をお伝えしてあげてください!
次回は足の動きを早くする、足の運び方についてご説明します。
⇒次回【足の回転数を上げる地面を離れてからの足の動き】
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