3月31日レポート

50m×1(フォーム確認)
ミニハードル(着地位置トレーニング)
50m×5(タイム計測)
100m×2(タイム計測)
80m×2(加速走)
リレー

個別アドバイス

【まさき】
着地がたまに踵接地になることもあり、着地位置が前方にずれがちなのが課題。着地位置は体に近い方がブレーキが少なくスピードが出やすいので、今回行ったミニハードル練習はまさきの課題解決のトレーニングとなる。グラウンドでもミニハードルがあるイメージで走ることも手段の一つだが、スタートを全力で出ると意識しづらいので、フォーム意識の疾走としては、その場の腿上げから段々とスタートし、一瞬でもスピードが高まる感覚がないか探る練習が有効となる。

【すみれ】
上半身が前傾し過ぎていることで足が後方に周り、腕も前方に振りづらく後ろでは肘が伸びてしまうフォームになっている。ただ本人もこの課題に気付いており、体現することに苦労している様子。今回行ったミニハードル練習はこの課題に有効であり、さらに言えば、ミニハードルの間隔を広めに設定することで、足を前方で回転させないと届かなくなってくるので、「ミニハードルに届くように走る」と意識して試行錯誤することで、自然と足の回転位置、上半身の傾きが改善してくる可能性がある。

【かい】
100mで16秒5と好記録をマーク。腕振りも真っ直ぐで上体の横振れもなくなり直線的な動きのフォームに確立されつつある。走りの感覚をあまり言葉にすることはないが自分の中で考えられており、2年生のうちに個性の活きたフォームを見つけられたのは素晴らしい。ケイタやリヒトには慕われているので、「今走りで○○を意識してる」「今の走りはここが良かった/悪かった」など簡単な内容でも良いので、まずは友達同士でシェアしていってほしい。

【けいた】
腕振りを意識できている疾走が増え、今回のミニハードルでの着地位置トレーニングではスピードを出した時も体のブレが少なく、ここ最近では最高の走りができていた。まだ頭部の揺れも完全では無いが改善傾向にある。走る前の緊張感や集中力でフォーム/スピードが左右されやすいタイプなので、ここぞという時には自分の世界に入る集中力を高めることが、そのままタイムに繋がってくる。

【とうわ】
接地位置やキックした後のかかとをお尻につける動作など、足に関する基礎フォームは安定して行えている。体の前傾を作りながらも接地位置が後に足が流れずに走ることができるのがとうわの強み。伸びしろとしては腕振り。大きく前後に振れてはいるが、肩が耳に近づくようにすくんでしまい、力んで可動域が狭くなってしまっている。肩を耳から遠ざけて、首を長いポジションに保ちながらリラックスして腕振りができると、大きく可動域を保つことができる。走りのたびに肩をリラックスさせるワークなどを取り入れていきたい。

【せいごう】
少し疲労が溜まっている様子。全力の走りではなく7割程度のリラックスした走りでフォームを試行錯誤していた。スピードが出せる日と、疲労などからタイムが期待できない日により練習内容を工夫して意味のある練習が行えている。走りのフォームだけでなく、練習の質をいかに上げていくかの考え方が少しずつ身に付いてきている。中学校でも競技を続けるにあたって自身で考え、練習の質を上げる思考力が必要となる。そのため、フォーム作りだけでなく、練習方法の組み立て方や考え方についても指導していきたい。

【りひと】
体の前傾がうまく作れており、スタートの加速においては上手な走り方ができている。伸びしろとしては、後半の走り。踵からの接地となってしまい、足を前方向に擦るような接地になってしまっている。そのためブレーキ要素の強いキックとなっている。つま先での接地で真下に踏みつけるようなキックができると、後半に伸びる走りが身に付いてくるため、まずは接地を習得できるトレーニングを優先して取り組ませていきたい。

【るお】
以前は自分よりも速い子に対しては勝負を避ける傾向にあったが、7秒前半で走る子たちにも積極的に勝負を挑んでいた。るお自身のスピードも向上してきており、スタートから20mまでは並んで走ることができていた。7秒前半を目指す上では、中盤から後半にかけてのスピードを維持する能力が最も欠けている点。苦手とする20秒間走や加速走などで体を起こした状態できちんと反発をもらう練習を中心に練習を行っていきたい。

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