これからお伝えしていく方法を実践していただければ陸上選手に近いフォームになります。
見た目にも段々と格好良い走りになってくるので、練習初日から子供達はハイテンションになるはず!
フォーム改善の第一歩
フォーム改善をする前に重要なことがあります。それは…
今の走りのフォームを理解することです。
なんとなく自分が走っている姿を頭でイメージすることは出来ますが、実はそのイメージと実際の走りはかけ離れていることが多いです。
このイメージと現実の差が大人よりも子供の方が顕著です。
この差が大きいと、”自分では出来ているつもり”と勘違いをすることが多く、フォーム修正のドツボにはまります。
そのため、まずは走りのフォームを動画で撮影し、自分の走りを確認するところが始まりです。
撮影の仕方
フォームを細かく見ていくためにスロー再生が出来る動画で撮影をします。iPhoneであれば、初期で入っているカメラアプリの中に「スロー」というモードがあります。
アンドロイドもスローで撮影できるアプリがありますので、マーケットで探してみてください。
撮影は、まず子供に約50mを走ってもらいます。
そして撮影をするポイントは30m〜50mの区間です。
20mまでは加速のための前傾姿勢になっており、20m〜30mは加速姿勢と疾走姿勢の切り替え、30mからが疾走姿勢、つまりダッシュ時のフォームとなります。
撮影した動画を子供と一緒に確認してみてください。
最初は子供に感想を聞いてみましょう。
「思っている走りと違った」
「もっと速く走れそう」
「腕振りが小さかった」
など抽象的な意見から具体的な意見まで出ると思います。
子供がもう一度走りたいと言えば何度でも走らせてあげてください。
きっと試行錯誤して、少しでも格好良いフォームで走ろうとするはずです。
このフォームを意識して走る経験が走りの関心を高め、フォーム改善の始まりです。
モチベーション作り
私もランニングトレーナーとしての活動で選手に対し、ファンダメンタルと言われる心の調整、モチベーション作りの指導も行います。私はこのファンダメンタルがフィジカルの指導以上に重要だと思っています。
なぜならモチベーションが高ければ、自分で研究し、自ら練習に打ち込み、わからないことがあれば選手の方から聞いてくるからです。
これから走りの技術的な説明に入っていきます。
その前提として子供達が学びたいと思えるモチベーション作りが必要です。
「ここがダメ!」
「なんで出来ないの?」
と子供を否定するような発言はNGです。
例え上手く走れていなかったとしても、子供自身は上手く走ろうと考えた末の結果です。
この過程を否定するような指導をすると子供のモチベーションはすぐに下がってしまいます。
「真っ直ぐ走れたね」
「さっきより綺麗に走れたね」
「ゴールまでスピードを落とさずに走れたね」
「でもここをこうしたらもっと速く走れるんじゃないかな」
このような努力を認める言葉をかけつつ、速く走れる方法を親御さんも一緒になって考えてあげることが大切です。
自分だけが頑張っていると子供が感じると、ふとしたキッカケで諦めてしまいます。
走りを速くしたいと親御さんも本気で想っていることを、どれだけ子供に伝えられるかがカギです。
この記事を読んでくださっている方には必ず結果を出してほしいと願っていますので、最後まで諦めずに頑張ってほしいと思います。
次回からは撮影した動画を見つつ、指摘/改善するポイントを具体的に示していきます。
まずは親御さんから短距離走の基本を学んで頂ければと思います!
⇒次回【腕振り改善で上半身と下半身の連動を取る】
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